第9回 JIS規格Z0200とは?Part1 ランダム振動試験
JIS規格Z0200は流通過程における「振動」「衝撃」「圧縮」に対する「包装の保護の適正さ」を評価するための試験方法を規定しております。今回は「振動」のランダム振動試験について説明します。

<テキスト起こし>
<JIS Z0200:2023 包装貨物-性能試験方法一般通則とは?>
流通過程における「振動」「衝撃」「圧縮」に対する「包装の保護の適正さ」を評価するための試験方法を規定しています。
今回は「振動」にスポットを当てて説明します。
<一般輸送の区分>
レベル1 非常に長距離の輸送(輸送距離の目安:4,000km程度)、又は輸送環境が劣悪な条件である。
レベル2 長距離の輸送(輸送距離の目安:2,000km程度)であり、特定のハザードがない。
レベル3 短距離の輸送(輸送距離の目安:1,000km程度)であり、特定のハザードがない。
<悪路輸送の区分>
レベル1 悪路で非常に長距離の輸送が想定される。
レベル2 悪路で長距離の輸送が想定される。
レベル3 悪路で短距離の輸送が想定される。
<JIS Z0200:2023 振動試験方法は2種類>
1.「ランダム振動試験」
輸送中を模擬した姿勢、固定方法で試験を実施する。ランダム振動試験機や試験方法はJIS Z0232を参照。
輸送中の姿勢が分かる場合と分からない場合では試験時間が異なります。
2.「正弦波振動試験」※次回以降で説明します
<ランダム振動試験 プロファイルの種類>
一般輸送におけるランダム振動試験を実施する場合は、プロファイルAを実施した後にプロファイルBを実施しなければならない。
悪路輸送におけるランダム振動試験を実施する場合は、プロファイルCも追加で実施しなければならない。



<ポイント>
悪路輸送を想定した試験の場合、試験体は固定しません。ただし試験体が落ちないように工夫しましょう!
次回 JIS規格 Z0200とは?Part2 正弦波振動試験