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第5回 振動試験の種類Part2 ランダム振動試験

製品や部品が使用環境で受ける振動を再現する試験です。ランダム振動試験ができる試験機の種類を説明します。

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<テキスト起こし>

<ランダム波※振動試験>
製品や部品が使用環境で受ける振動を再現する試験です。

【ランダム振動とは】第2回参照
どの時間範囲を切り取っても様々な数は数成分が含まれている不規則(ランダム)な波形です。

<ランダム波振動試験機の種類>

◆動電型振動試験機
コイルに電流を流すことで発生する磁力を使って振動させる装置。「フレミング左手の法則」が用いられています。高周波数にも対応し、高精度で再現性が高い試験機です。イメージはスピーカーです。

メリット 高周波数対応 精密な制御ができる
デメリット 高額 低周波数(1Hz以下)は苦手

◆油圧式振動試験機
油圧シリンダーを用いて振動を発生させます。
低い周波数や重量物の試験に適した試験機です。油圧といえば重機が連想しやすいですね。

メリット 低周波数帯が得意 動電型より安価 重量物が得意
デメリット 高周波数が苦手 ランニングコスト(メンテナンス等)が高くなりやすい

◆サーボモーター式振動試験機
高精度な振動制御や省エネルギー性に優れている。
中周波数帯の試験や中型~軽量製品に適した試験機です。サーボモーターは産業用ロボット等に用いられてますね。

メリット 1Hz~数百Hzに最適 省エネルギー
デメリット 動電型より高周波数は苦手 油圧式よりパワーはない


<ポイント>
高度で精密な試験が可能ですが、装置が大型化してしまい設置工事が必要になるケースがあります。設置場所には十分考慮しましょう。

 

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