第4回 振動試験の種類Part1 正弦波振動試験
振動試験にはたくさんの種類があります。今回は「正弦波振動試験」について説明します。

<テキスト起こし>
<振動試験の種類>
振動試験にはたくさんの種類があります。
「正弦波振動試験」
「ランダム波振動試験」
「実波形再現試験」
「バンプ試験」
「任意波形試験」
「共振探査試験」
「限界加速度試験」etc…
アイデックス製振動試験機は「正弦波振動試験機」となります。
<正弦波振動試験の種類>
「正弦波一定振動試験」
特定の周波数を一定時間与え続ける試験です。耐久試験等に用いられます。
「正弦波掃引振動試験」
設定された2つの周波数の間を徐々に振動数を変化させながら連続的に正弦波を発生させる試験です。
「掃引とは?」
振動試験においては、周波数を一定の範囲内で徐々に変化させる方法です。
「一様掃引」
一定の速度で周波数を変化させる。「リニア掃引」とも呼ばれます。
「対数掃引」
周波数の増加が対数的です。低周波数域ではゆっくり、高周波数域では早く変化します。
対数掃引は一様掃引に比べて広範囲な周波数帯を試験するときに時間効率が良い一方、高周波数帯では周波数変化が速くなるため、詳細な挙動を観察したい場合は一様掃引が適している場合もあります。
<ポイント>
周波数が高くなるほど駆け抜けるスピードが速くなります。
次回 振動試験の修理 Part2 ランダム波振動試験