第2回 振動試験における「振動」の種類
振動試験における「振動」は「ランダム波振動」と「正弦波振動」の2種類があります。この2つの振動について簡単に説明します。

<テキスト起こし>
<振動試験における「振動」の種類>
振動には2種類あります。
「ランダム波振動」「正弦波振動」
「ランダム波振動」はどの時間範囲を切り取っても様々な周波数成分が含まれている不規則(ランダム)な波形です。
例)走行中の車の振動
路面の凸凹による振動+車のサスペンションが効いている振動+エンジンから発生している振動
走行中の振動は様々な振動が合わさったランダム波振動となります。
「正弦波振動」は単一の周波数成分を持ち、時間とともに正弦関数に従う規則的な振動です。
どの時間範囲で観測しても、その周波数成分は変わりません。
例)電気の交流(AC電源) 東日本では100V/50Hz 西日本では100V/60Hz
例)振り子の動き 空気抵抗や摩擦がないと仮定した単振り子の動きは正弦波に近い振動をします。
<ポイント>
アイデックス製振動試験機は「正弦波振動試験機」となります。
次回 「共振」とは?