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第11回 輸送包装試験の難しさ

輸送包装試験には様々な方法がありますが、どの試験方法を用いてもお悩みの種はあるようです。今回は弊社にお寄せいただくお客様のお悩みをまとめてみました。

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<テキスト起こし>

<輸送包装試験の種類のおさらい>

「規格試験」
包装貨物に対する振動試験や衝撃試験、圧縮試験等の試験条件が記載されています。

「社内規格試験」
自社製品に合った試験条件・方法を独自に確立して試験する方法。

「実輸送試験」
包装貨物を実際に輸送させて評価する方法。

<「規格試験」の難しさ>

代表的な規格 JIS Z0232(第6回参照)/Z0200(第7回参照)

「お客様から寄せられる声」

規格試験をクリアしたにも関わらず輸送過程で製品損傷が発生してしまう

実輸送で発生する損傷が再現できない、または結果に乖離がある

試験場の予約が取れない

振動試験機が高額なため設備検討が困難

 

<「社内規格試験」の難しさ>

「お客様から寄せられる声」

昔からずっと同じ試験条件で実施している

試験条件をどのように決めたのか経緯は分からない

輸送で発生する損傷を再現はできるが実輸送距離との相関が取れていない

社内規格試験のため取引先への説明に困る

新製品の評価として適正か判断が難しい

 

<「実輸送試験」の難しさ>

「お客様から寄せられる声」

今回の輸送試験が厳しかったのか優しかったのか判断がつかない

試験に時間が掛かる

毎回試験の結果が異なる

損傷に至った直接的な原因が特定しづらい

 

<輸送包装試験の難しさ>

<ポイント>
どの試験方法を用いても実輸送と同じ結果を得ることは難しいです。

実輸送では「振動」「落下」「衝撃」「温度」「湿度」などのストレスが複合して発生しています。1つのストレスに対して新しい検体で評価していくのが基本ですが、すべての試験を1つの検体で実施することでオリジナルの輸送シナリオに基づいた試験ができるかもしれませんね。

 

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