第1回 振動とは?
振動とは物体が平衡位置(静止位置)を中心として繰り返し動く現象を指します。振動を表すために用いられる「周波数(振動数)」「変位」「速度」「加速度」について説明します。

<テキスト起こし>
<振動とは?>
振動とは物体が平衝位置(静止位置)を中心として繰り返し動く現象を指します。
一般的に「周波数(振動数)」「変位」「速度」「加速度」を用いて表します。
スマートフォンのバイブレーションが身近な振動ですね。
<振動数(F)>
振動している物体が1秒間に繰り返し運動する回数。
一般的に振動試験では「周波数」と言い表されます。単位はHz(ヘルツ)
振動試験では加振テーブル板が1秒かに振れる回数。
<変位(D)>
振動が往復している幅(距離)のことを変位といいます。
振動試験では「振幅」として言い表されます。単位はmmP-P
テーブル板が上下に動いた頂点間の幅
<速度(V)>
変位にかかる時間の変化率を速度といいます。
IDEXの振動試験では使用しません。単位はmm/s、m/s
<加速度(A)>
単位時間当たりの速度の変化量をいいます。
「振動の強さ」と認識していただければ良いと思います。単位はm/s²
例)
1秒で1m進むトラックが、2秒で2m進むと「加速度は0m/s² 速度の変化がないため」
1秒で1m進むトラックが、1秒で2m進むと「加速度は1m/s²」
<ポイント>
加速度はG→m/s²に単位が変わりました。
1G=9.8m/s²
次回 振動試験における「振動」の種類