試験条件の導出の秘密に迫る
2024.06.25
試験条件の導出の秘密に迫るこんにちは、振動マイスターです。
前回コラムで輸送包装試験機を有効に活用するには試験条件が重要であり
装置を活かすも殺すも試験条件次第と述べました。
そこまでは書いてませんが、あながち間違っておりません。
というわけで、今回は試験条件の導出について、赤裸々に解き明かしてまいります。
そもそも輸送を想定した振動試験の最大の役目は何でしょうか?
ズバリ製品損傷を再現させることだと考えます。
異論もあろうかと思いますが、このまま進めますのでついてきてください。
ここで少し誤解を招きそうですが、アイデックスは【実輸送の振動を再現する】ではなく
【実輸送時の製品損傷を再現する】です。
屁理屈と感じるかもしれませんが、似ているようで異なります。
実輸送の振動再現ははっきり言ってムリです。
それは振動を知れば知るほど痛感します。
と言いつつ実輸送の振動は再現できなくても、実輸送時の損傷は再現できます。
損傷再現のプロセスは【特定】⇒【計測】⇒【導出】⇒【検証】となります。
実輸送時の損傷はどのように発生するのか?様々な要因が複雑に絡みあって損傷するのは言わずもがなですが
代表的なハザードは
・振動
・落下
・衝撃
・温湿度
・圧縮
などでしょうか。
その損傷の発生メカニズムを推測することは損傷再現の大きな一歩となります。
損傷例『擦れ』の損傷再現のプロセス
・【特定】発生部位や擦れの程度、製品の輸送時の梱包状態や積載状態など
どのようにして損傷が発生したのかを推測する
・【計測】実際にどの程度のストレスが生じたのかを計測する
・【導出】計測データから試験条件を導出する
・【検証】輸送包装試験機で検証
・擦れ損傷の再現⇒改善して再検証
導出のポイントは【計測】にあり!
【計測】は計測器と製品を梱包した箱を実際に輸送して計測する方法がおすすめです。
最も推奨されるのはベタ取りと呼ばれる手法で、
実輸送時の振動や衝撃を余すことなく記録する方法です。
ベタ取りで計測した加速度時系列にゼロクロスピークカウント法を用いて加速度総和を求めることで
その輸送のストレス(アイデックスでは加速量と呼称)を数値化できます。
長時間ベタ取りできる計測器は当然高価であり、誰もが気軽に活用できるわけではありません。
ということで、アイデックス(株)では、事前研究としてハイスペックな計測器を用いたベタ取りを 幾度も行い、あらゆるシーンの加速度総和をデータベース化することで、安価な簡易加速度ロガーの計測データから加速量の算出が可能となりました。
これにより簡易加速度ロガーの貸出/データ解析/試験条件の導出/試験効果の確認まで
一貫したサポート体制を整えております。
長くなってしまいましたが・・・ 今回のコラムはここまで。
次回、実輸送の計測データから試験条件の導出方法を詳報します。
キーワード:ゼロクロスピークカウント法、加速度総和
前回コラムで輸送包装試験機を有効に活用するには試験条件が重要であり
装置を活かすも殺すも試験条件次第と述べました。
そこまでは書いてませんが、あながち間違っておりません。
というわけで、今回は試験条件の導出について、赤裸々に解き明かしてまいります。
そもそも輸送を想定した振動試験の最大の役目は何でしょうか?
ズバリ製品損傷を再現させることだと考えます。
異論もあろうかと思いますが、このまま進めますのでついてきてください。
ここで少し誤解を招きそうですが、アイデックスは【実輸送の振動を再現する】ではなく
【実輸送時の製品損傷を再現する】です。
屁理屈と感じるかもしれませんが、似ているようで異なります。
実輸送の振動再現ははっきり言ってムリです。
それは振動を知れば知るほど痛感します。
と言いつつ実輸送の振動は再現できなくても、実輸送時の損傷は再現できます。
損傷再現のプロセスは【特定】⇒【計測】⇒【導出】⇒【検証】となります。
様々な要因が複雑に絡みあって損傷するのは言わずもがなですが
代表的なハザードは
・振動
・落下
・衝撃
・温湿度
・圧縮
などでしょうか。
その損傷の発生メカニズムを推測することは損傷再現の大きな一歩となります。
損傷例『擦れ』の損傷再現のプロセス
・【特定】発生部位や擦れの程度、製品の輸送時の梱包状態や積載状態など
どのようにして損傷が発生したのかを推測する
・【計測】実際にどの程度のストレスが生じたのかを計測する
・【導出】計測データから試験条件を導出する
・【検証】輸送包装試験機で検証
・擦れ損傷の再現⇒改善して再検証
導出のポイントは【計測】にあり!
【計測】は計測器と製品を梱包した箱を実際に輸送して計測する方法がおすすめです。
最も推奨されるのはベタ取りと呼ばれる手法で、
実輸送時の振動や衝撃を余すことなく記録する方法です。
ベタ取りで計測した加速度時系列にゼロクロスピークカウント法を用いて加速度総和を求めることで
その輸送のストレス(アイデックスでは加速量と呼称)を数値化できます。
長時間ベタ取りできる計測器は当然高価であり、誰もが気軽に活用できるわけではありません。
ということで、アイデックス(株)では、事前研究としてハイスペックな計測器を用いたベタ取りを 幾度も行い、あらゆるシーンの加速度総和をデータベース化することで、安価な簡易加速度ロガーの計測データから加速量の算出が可能となりました。
これにより簡易加速度ロガーの貸出/データ解析/試験条件の導出/試験効果の確認まで
一貫したサポート体制を整えております。
長くなってしまいましたが・・・ 今回のコラムはここまで。
次回、実輸送の計測データから試験条件の導出方法を詳報します。
キーワード:ゼロクロスピークカウント法、加速度総和
代表的なハザードは
・振動
・落下
・衝撃
・温湿度
・圧縮
などでしょうか。
その損傷の発生メカニズムを推測することは損傷再現の大きな一歩となります。
損傷例『擦れ』の損傷再現のプロセス
・【特定】発生部位や擦れの程度、製品の輸送時の梱包状態や積載状態など
どのようにして損傷が発生したのかを推測する
・【計測】実際にどの程度のストレスが生じたのかを計測する
・【導出】計測データから試験条件を導出する
・【検証】輸送包装試験機で検証
・擦れ損傷の再現⇒改善して再検証
導出のポイントは【計測】にあり!
【計測】は計測器と製品を梱包した箱を実際に輸送して計測する方法がおすすめです。
最も推奨されるのはベタ取りと呼ばれる手法で、
実輸送時の振動や衝撃を余すことなく記録する方法です。
ベタ取りで計測した加速度時系列にゼロクロスピークカウント法を用いて加速度総和を求めることで
その輸送のストレス(アイデックスでは加速量と呼称)を数値化できます。
長時間ベタ取りできる計測器は当然高価であり、誰もが気軽に活用できるわけではありません。
ということで、アイデックス(株)では、事前研究としてハイスペックな計測器を用いたベタ取りを 幾度も行い、あらゆるシーンの加速度総和をデータベース化することで、安価な簡易加速度ロガーの計測データから加速量の算出が可能となりました。
これにより簡易加速度ロガーの貸出/データ解析/試験条件の導出/試験効果の確認まで
一貫したサポート体制を整えております。
長くなってしまいましたが・・・ 今回のコラムはここまで。
次回、実輸送の計測データから試験条件の導出方法を詳報します。
キーワード:ゼロクロスピークカウント法、加速度総和