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振動を有効利用した事例

2024.08.23

振動を有効利用した事例

こんにちは、振動マイスターです。
前回までは少し玄人寄りの話でしたので、今回は少しフランクな話をします。
これまでのコラムでは、振動=製品に損傷をもたらすものとして
振動の負の側面を書いてきました。
今回は振動を有効利用した事例を紹介します。

振動を有効利用と聞いてパッと思いついたのは、ダイエットマシンでした。
これはアイデックスあるあるですが
実機デモに行くと『乗るだけで痩せそうだね』から始まり
『でも耐荷重超えてるから乗れないわ、ハハハ!』までお決まりの会話があります。

ちなみに乗るだけで痩せるダイエットマシンの振動ってどの程度の振動なのでしょうか?
少し調べてみると、1分間の振動回数が200~400回や492~996回のものがありました。
周波数換算すると、3.3~6.6Hz 8.2~16.6Hzとなります。
その周波数と脂肪燃焼との因果は不明ですが
振動で筋肉に刺激を加え、基礎代謝を高めることで脂肪燃焼を促すというロジックです。

振動で整列【パーツ整列機】

さて、アイデックスで振動の有効利用というとパーツ整列機が筆頭でしょうか
パーツ整列機は振動によってモノが移動する性質を利用して、
チップ部品やスプリングコンタクトピンなどの微小部品を短時間で大量に整列することができます。
特に部品の表裏や方向を選別しながら整列できますので、
複数の工程を一度の整列工程に短縮することができます。

振動試験機の有効活用事例

その他の事例では、粉体充填・脱泡・振動攪拌は興味深かったです。

粉体充填
袋に規定量の粉体を包装する際、そのまま充填すると粉が溢れてしまう
⇒充填しながら振動を加えることで、粉の密度が詰まり包装がスムーズに!
※粉体が舞わない低振幅の振動が有効です。

脱泡
粘性のある液体を充填する際、気泡(空気)が入ってしまいクレーム案件となる
⇒振動により気泡を液体表面から逃がします。
※粉体充填と似てますが、液体の粘度によって効果が得られる振動が異なるので
ここがマイスターの腕の見せどころです。

振動攪拌
粉体および液体を混合したいが、ブレード等などを用いる装置の場合、
ブレード破損=異物クレームとなるリスクがある
⇒容器全体に振動を加えることで、内容物を攪拌することができます。
※内容物の振動特性にもよりますが、攪拌には高周波数高振幅が有効です。

いずれもお客様からのご相談で実現した事例です。
まだ把握していない振動の用途があると思います。
『振動を使ってこんなことできないか?』などのご相談は
いつ何時だれの挑戦でも受ける!の前のめりの態勢ですので、
ぜひお気軽にお問合せボタンをポチッとしてください。

振動冷却とか、振動発電とか、弊社では未知の領域なので、
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