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多角的視点と独自路線の追求がもたらす最高傑作

2024.09.25

医薬品メーカーからのご相談

こんにちは、振動マイスターです。

早いもので今年も2/3が過ぎました。
今さらかもしれませんが、私の今年の抱負は『多角的視点』です。
さて、今回は多角的視点を意識するきっかけとなったエピソードを紹介しましょう。

とある医薬品メーカーのユーザー様より相談が寄せられました。
【輸送中の錠剤の割れ欠けを防ぎたい】
錠剤の強度を高めても欠けが発生する、どうすれば防げるのか?との相談でした。
錠剤の強度を高める=錠剤表面の硬度を高めて割れにくくしている、と。

【錠剤の欠けを防ぐには】

損傷再現はできても、損傷防止対策は知識が乏しく提案が困難だった為
有識者の力を借りることに。
相談した先生のアドバイスは、錠剤(表面)を柔らかくしなさい、でした。

錠剤が欠ける原因は瓶の中で錠剤同士が接触することです。
錠剤を硬くすればするほど、衝突した時の力は大きくなります。
アドバイスに従い、錠剤の欠け抑制に成功しました。
まさに晴天の霹靂、目から鱗で、多角的視点を持つことの大切さを感じた瞬間でした。

 

最高傑作!?

さて、唐突ですが、今年のTOKYO PACK 2024で初披露目となる試験機があります。

【3軸同時振動+傾斜】を備え持つ新たな振動試験機として
輸送包装試験機BF-50ITを公開します。

輸送中の傾斜と聞くと、主に船の挙動と考えがちですが
実は至るところに傾斜は存在し、製品に影響を与えています。
坂道の傾斜は当然のこととして、一見平坦に見える路面でも
雨水などの排水を目的に横断方向に1-3°の傾斜が設けられています。
また、カーブでは車が安全に走行できるように速度と遠心力の関係から
適した傾斜(最大7°)が配置されています。
これは道路だけに限らず鉄道レールも同じです。
あるいは航空機の場合も、離着陸のみ機体が傾斜しているわけではなく
安定して飛行している状況では揚力を得るために機首を2-3°上げて飛行しております。

輸送中の製品の姿勢に着目すると
混載便の荷台に積載された時点で傾いている状況も想像に難くありません。
昨今利用者が増加しているフードデリバリーサービスでも
商品の入ったバッグを背負い配達するその姿勢は前傾姿勢ですね。

では、実輸送を想定した試験には傾斜が考慮されておりますでしょうか?
皆様が目にしたことのある振動試験は、全て水平状態ではないでしょうか?
包装貨物-振動試験方法を定めたJIS Z0232:2020では【試験中に振動台表面を水平状態に維持】
と規定しております。
それこそがまさに盲点ではないでしょうか?
振動台が水平であることが当たり前になり
現実の輸送環境は傾斜が存在しているにも関わらず
傾斜を加味した振動試験の必要性は十分な議論がなされませんでした。

さて、2024年問題に伴うモーダルシフトが課題となっている昨今
振動試験条件を見直す企業が増えております。
モーダルシフトに最適な振動試験をともに実現してみませんか?
あらゆる可能性に着目する多角的視点で独自路線を突き進む
アイデックスらしさ満点の新製品をぜひブースでご覧ください。

今回も落下試験機や輸送環境記録計を製造する神栄テクノロジー(株)とタッグを組み
輸送包装に関する全ての悩みを解決する、という強い意気込みで臨みます。
私も会期中説明員として立ちますので、皆様とお会いできるのを楽しみにしております。
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