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今日の想定外は明日の想定内

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2025.01.24

今日の想定外は明日の想定内

こんにちは、振動マイスターです。

さて、2025年が始まりました。
今年は巳年ということで、私自身も一皮剥けて成長できるよう励んでまいります。
2025年の幕開け早々寒波が襲来し、北陸~東北の豪雪地域だけにとどまらず
普段積雪しない地域でも雪による影響を及ぼしております。
今回は、雪が及ぼす輸送への影響について、雪による立ち往生で交通マヒが生じるといった話でなく
その結果製品にどのような影響が加わるのかを考察したいと思います。

雪が及ぼす輸送への影響


寒波襲来のニュースには大雪で立ち往生など交通マヒがセットな気がします。
私も2014年ソチ五輪 男子フィギュアで羽生結弦選手がゴールドメダリストに輝いた日
遠く日本の地で大雪による立ち往生に直面し車中泊2日を経験しましたが
大袈裟でなく永遠に続くのでは?本当に帰れるのか?と感じたものです。
100m先のコンビニまで2時間掛かるなんて・・・
話を戻しますが、交通マヒにより配送に時間が掛かることは
特に消費期限の短い商品にとって大ダメージとなりますね。

立ち往生中の車内は『暖を取りたい』と『燃料の不安』の双方並び立たぬジレンマが押し寄せます。
先が見えている状況ならまだしも、いつ解除される、給油できる、が不透明な状況では
エンジンを停止して寒さを我慢せざるを得ません。
そしてエンジンを切った車内は凍てつく寒さとなります。
医薬品など徹底的な温度管理を必要とする製品には大きな影響を及ぼします。

除雪が進み、ついに立ち往生から解放された後、どのようなハザードがあるでしょうか?
除雪・圧雪した路面の凹凸は大きく、サスペンションを経由して荷台に伝達する振動は
通常の輸送時とはかけ離れて大きくなるでしょう。
さらには動けなくなった車を避ける為に左右に振られながら進むことも考えられます。
言わずもがな製品への影響は大きく、また路面状況から当然速度は出せませんので
輸送時間が延びます。
つまり製品が大きな振動を受ける時間が長くなることで製品が破損するリスクはさらに高まります。

自然災害=想定外?


さて、果たしてこの状況を想定外と片付けて良いのでしょうか?
確かに自然災害なので想定外と言えますが、温暖化に伴い大雪の頻度も高まっております。
そうした環境の変化を鑑みると、【今日の想定外は明日の想定内】と捉え
カバーしていく必要があるのかもしれません。

では、圧雪したデコボコ道を走行した場合の具体的な試験条件が気になりますよね。

現在のところ、残念ながらその解は持ち合わせておりません。
実際にそうした環境でダメージを負ったもの、あるいは実輸送データがあれば
近い試験条件を提案することはできるかもしれません。


厳しい試験をクリアして世に出ている製品が(稀に)破損してしまう状況は
通常の輸送状態ではないと推測します。
だからこそ真冬や真夏など、ある意味尖ったデータが取れる時期にこそ
実輸送試験(実輸送計測)を実施する価値があると考えます。


もし実輸送計測~再現試験にご興味のある方がおられましたら
計測器の貸出から解析、試験まで協力しますので、お気軽にお問合せください。


では今回のコラムはここまで。
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