モーダルシフトによる製品への影響を考える
2024.10.25
2024年問題に伴うモーダルシフトこんにちは、振動マイスターです。
さて、2024年問題の発端となるトラック運転手の時間外労働の上限規制が施行されてから
半年が経過し、『モーダルシフト』(従来のトラック輸送から鉄道または船舶に輸送手段を
切り替えること)を見据えた試験方法や条件に関する相談件数が増えており
各社対応されつつあるように感じます。
今回はモーダルシフトが製品に及ぼす影響について考えていきましょう。
2024年問題に対する解決策のひとつとしてモーダルシフトが提唱されており
そのメリットは様々な媒体で語られますが、製品視点で述べられることはほぼありません。
製品が消費者に届くまでの流れを最も簡易的なモデルで考え
工場⇒小売店⇒消費者とします。
この場合、モーダルシフトによって運送手段が変わるのは、工場⇒小売店の区間となります。
※小売店⇒消費者の輸送手段は消費者に委ねられます。
トラック⇒鉄道で変化すること
トラック⇒鉄道にシフトする場合、次の2つのことが考えられます。
・輸送期間の長期化
・積み替え回数の増加
まず、鉄道輸送では運行スケジュールの調整が必須となり
待機時間を含め輸送期間が長期化する可能性があります。
鉄道輸送にシフトすると言っても工場から出発駅また到着駅から小売店までは
トラック輸送となり、積み替えが必要です。
製品に及ぼす影響としては
経時変化/待機場所によっては温湿度の影響/積み替え回数増加による物理的ダメージなど
が考えられます。
トラック⇒船舶で変化すること
トラック⇒船舶にシフトする場合、次の3つのことが考えられます。
・輸送期間の長期化
・積み替え回数の増加
・温湿度環境の変化
まず、船舶輸送では物理的な輸送速度が異なる為、輸送期間が長期化します。
また鉄道輸送同様に
工場から出発港、到着港から小売店まではトラック輸送となる為、積み替えが必要です。
船舶で貨物が積載される区画にもよりますが
陸路輸送よりも温湿度(もしくは塩水)の環境変化が考えられます。
製品に及ぼす影響としては
経時変化/積み替え回数増加による物理的ダメージ/温湿度の影響などの他
波などの自然的要因による船体の大きな揺れなども考えられます。
今回はあくまで輸送手段をシフトした場合に考えられる影響を列記しただけであり
トラック/鉄道/船舶のいずれの輸送が優れているなどの見解を示す意図はありません。
ただ、モーダルシフトを進めていく上で、コストや環境負荷(CO2)などの指標の他
製品に与える影響も加味して運送手段を選択する視点があっても良いのかもしれません。
と同時に、そうした輸送に耐えられる製品および包装が求められているのだと感じます。
と、布石を打ったところで、次回はモーダルシフトを見据えた試験方法に関して
アイデックスとしてのアプローチを紹介しようと思います。
さて、2024年問題の発端となるトラック運転手の時間外労働の上限規制が施行されてから
半年が経過し、『モーダルシフト』(従来のトラック輸送から鉄道または船舶に輸送手段を
切り替えること)を見据えた試験方法や条件に関する相談件数が増えており
各社対応されつつあるように感じます。
今回はモーダルシフトが製品に及ぼす影響について考えていきましょう。
2024年問題に対する解決策のひとつとしてモーダルシフトが提唱されており
そのメリットは様々な媒体で語られますが、製品視点で述べられることはほぼありません。
製品が消費者に届くまでの流れを最も簡易的なモデルで考え
工場⇒小売店⇒消費者とします。
この場合、モーダルシフトによって運送手段が変わるのは、工場⇒小売店の区間となります。
※小売店⇒消費者の輸送手段は消費者に委ねられます。
トラック⇒鉄道で変化すること
トラック⇒鉄道にシフトする場合、次の2つのことが考えられます。
・輸送期間の長期化
・積み替え回数の増加
まず、鉄道輸送では運行スケジュールの調整が必須となり
待機時間を含め輸送期間が長期化する可能性があります。
鉄道輸送にシフトすると言っても工場から出発駅また到着駅から小売店までは
トラック輸送となり、積み替えが必要です。
製品に及ぼす影響としては
経時変化/待機場所によっては温湿度の影響/積み替え回数増加による物理的ダメージなど
が考えられます。
トラック⇒船舶で変化すること
トラック⇒船舶にシフトする場合、次の3つのことが考えられます。
・輸送期間の長期化
・積み替え回数の増加
・温湿度環境の変化
まず、船舶輸送では物理的な輸送速度が異なる為、輸送期間が長期化します。
また鉄道輸送同様に
工場から出発港、到着港から小売店まではトラック輸送となる為、積み替えが必要です。
船舶で貨物が積載される区画にもよりますが
陸路輸送よりも温湿度(もしくは塩水)の環境変化が考えられます。
製品に及ぼす影響としては
経時変化/積み替え回数増加による物理的ダメージ/温湿度の影響などの他
波などの自然的要因による船体の大きな揺れなども考えられます。
今回はあくまで輸送手段をシフトした場合に考えられる影響を列記しただけであり
トラック/鉄道/船舶のいずれの輸送が優れているなどの見解を示す意図はありません。
ただ、モーダルシフトを進めていく上で、コストや環境負荷(CO2)などの指標の他
製品に与える影響も加味して運送手段を選択する視点があっても良いのかもしれません。
と同時に、そうした輸送に耐えられる製品および包装が求められているのだと感じます。
と、布石を打ったところで、次回はモーダルシフトを見据えた試験方法に関して
アイデックスとしてのアプローチを紹介しようと思います。